インフィニオン テクノロジーズ ジャパン 記者発表会

3 月1 日,インフィニオン テクノロジーズ ジャパンの記者発表が同社の所在地である渋谷で行われた.

ICW(IoT, Compute&Wireless)事業担当のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるサム ジャハ氏が来日し,ICW事業では,今年からPSoC Edge,PSoC Control,PSoC Connectの3シリーズで新製品を展開していく,というロードマップを発表した.

ICW事業は、センサ事業と合わせたIoT事業としてインフィニオン全体の売り上げのおよそ15%を占め,産業向けマイコンXMCシリーズのほか,2020年に買収したサイプレスの製品,サイプレスが2016年に買収したブロードコムIoT部門の製品が含まれる.

PSoC EdgeはエッジAI用向けにニューラル・ネット演算のハードウェア・アクセラレータを内蔵し,ウェアラブル・デバイス,スマートホーム,人-機械インターフェース( H M I )などを対象とする.

PSoC Controlは,モータ制御や電力制御用のマイコンで,SiC やGaN など新しいパワー・デバイスに対応した製品を出していく.PSoC Connectは,WiFi 6/7や,Bluetooth/BLE 5/6の機能を内蔵したマイコンである.

今回発表された新しい3 つのシリーズは,名前にPSoC と付いているが,従来のPSoC製品のようなプログラマブル・ハードウェア・モジュールは引き継いでいない.従来のPSoCやXMCも継続されるが,新製品のほとんどは,これらのPSoC を冠する3 つのシリーズか,MCUを含まないワイヤレス製品であるAIROCのどれかとなる.エッジAI向けPSoC Edgeの最初の製品は,3月末に詳細を明らかにする予定とした.

 

ライター:トランジスタ技術編集部