2050年カーボンニュートラル実現に向けて注目の再生可能エネルギー
スマートエネルギー WEEK春 2024(その2)

●同期運転ができる正弦波パワーインバータ(電菱)

DIAsine GR300シリーズは,入力電圧12V/24V/48Vで定格電力300VAの正弦波パワーインバータ.最大6台まで並列接続して出力容量が拡張可能.特許登録済の同期制御技術により出力端子を並列接続するだけで同期制御できる.N + 1 冗長性により1 台が故障してもシステム停止を予防.また,異なったバッテリ・バンクでも並列動作が可能.定格負荷時の効率は88%.出力は100 /110 /115 /120 Vと50 /60Hzが切り替えできる.ファンレスで静音.

 

●0V放電・大電流に対応した回生双方向直流電源 (テクシオ・テクノロジー)

トリオが約70 年前から始めた測定器がスタートで,2012 年にテクシオ・テクノロジーとしてスタート,GW Instek ブランド製品も取り扱っている.PBL-L シリーズは0~80 V/ ± 150 A( 5 kW )で最大100 kW まで拡張対応できる回生双方向の直流電源装置.双方向動作のため,直流電源(電力供給)と直流電子負荷(電力消費)の機能をシームレスに動作可能.回生効率は80%以上.定電圧/ 定電流/ 定電力の3 つの制御モードに回生動作では低抵抗モードも動作可能.LAN/CANインターフェイスにDIO機能を標準搭載.

 

●「落雷現象を発生させない」 革新的な避雷針(ディンテコジャパン)

dinnteco-100plus(ディンテコ100プラス)は消イオン型避雷針.従来の避雷針は,雷を落とす方式であるが,逆の発想で電荷の中和を繰り返すことで保護範囲内の落雷を抑制する落雷しない避雷針.落雷現象が発生しないため,電子機器やネットワークにダメージが一切なく,周囲への影響も発生しない.従来の避雷針からの交換も容易で,世界では37カ国の販売網,9500 本以上の実績.国内でも電力設備やデータセンタや無線基地局などで活躍している.

 

●風車や鉄塔などの落雷を検知して記録(昭電)

鉄塔の脚部に装着したロゴスキー・コイルで雷を検出し,落雷電流値/電荷量値/落雷時刻/回数を記録する.波形データはUSB メモリまたはLAN,LTE 回線で取り出せる.落雷が閾値を超えた場合は無電圧信号を出力.最大落雷電流±200kA,電荷量検出範囲1~1000 C.風力発電設備/ アンテナ鉄塔/ 電力引き込み線/避雷針などに多くの実績がある.

 

●リチウム・イオン・バッテリのカスタム対応(ビーエムオージャパン)

産業用途のリチウム・イオン・バッテリを仕様に合わせて提供.円筒型/ ラミネート型はもちろん,標準品でのソフトパック/ ハードパックも供給が可能.バッテリの特性に合わせた充電器の供給や,国内/ 海外向け製品の認証も対応する.

 

ライター:武田洋一